ペダルの踏み間違い防止

AT車の場合アクセルは右側に、ブレーキはその左側にと2つのペダルが配置されています。

操作時は、右足だけで交互に踏みかえながら操作をすることが一般的です。

踏み込んで操作するという同じ動作なので、年齢を問わずだれもがあり得る状態です。

運転操作の誤りの原因は「パニックや慌て」が主であり、ペダルの踏み間違いの原因は「高齢」「乗り慣れない車」などと分析されています。

踏み間違えによる事故は、想定した動きと正反対の動きに気が動転し正しい操作が出来なくなり起こります。

意図せずアクセルペダルを踏みこんでしまい、車が加速状態でコントロール出来なくなり重大事故につながることが多いのです。

想定外事に対処するのは非常に難しく、些細な事でも人は注意力が低下してしまい、注意していても起こるのがペダル踏み間違えの事故です。

ペダル踏み間違えの事故を防止するために先進安全技術が開発された実用化もされています。障害物をセンサーやカメラなどで検知して衝突する恐れがあると判断したとき、警告音等で運転者に注意喚起をし、同時にエンジンやブレーキを自動で制御する「衝突被害軽減ブレーキ」と呼ばれる機能を搭載した車両が増えています。

後方への不用意な急加速を防ぐために、障害物を検知した状態で後進するとエンジン出力を抑え自動ブレーキをかけるシステムもあります。

ペダルの踏み間違いを防止するための技術ですが、天候や道路状況と様々な環境でシステムの検知範囲が制限されたりし、うまく作動しない場合があるなど技術的な限界もあります。

技術は私たちのミスを抑止するための補助をしてくれますが、絶対的な防止装置ではありません。ペダルの位置などを発進・後退の際には落ち着いて確認し十分に注意することが大切です。